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絶滅したとされるニホンオオカミの正体と生存の可能性

投稿日:2019年8月11日 更新日:

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ニホンオオカミの剥製
和歌山県立自然博物館保管標本
Katuuya [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

かつて日本にはオオカミがいた。
しかし、今から100年以上前に姿を消してしまった。

日本の自然界の生態系において頂点に立っていたであろう彼らは何故絶滅したのか、生存の可能性は無いのか、謎に包まれたニホンオオカミについて探ってみたい。

ニホンオオカミとは

イヌ科イヌ属に属し、学名を"Canis lupus hodophilax"とする日本固有の狼である。
「hodophilax」とは「道を守る者」を意味し、テリトリーに入った人間のあとを付いて回り監視する習性があったことからついたらしい。

そもそも日本にはエゾオオカミという、北海道を生息域としていた種が存在したが、エゾオオカミとは別亜種だとされる(エゾオオカミもすでに絶滅)。

ニホンオオカミの場合、本州、四国、九州という広範囲の山林に生息していた。
大規模な群は作らず数頭程度で、主に鹿などを獲物にしていたようだ。

また、海外の狼と違い、体が小さく、中型の日本犬ほどだった。

薄明薄暮性で、夜明け前と夕暮れに活動したと言われる。
また遠吠えもよくしたそうなので、昔は夕暮れ時、山から遠吠えが聞こえただろう。

ニホンオオカミとヤマイヌ

ニホンオオカミとヤマイヌについては、諸説あって正確なことがまだわかっていない。

明治より前の日本では、「ニホンオオカミ」という呼ばれ方はされておらず、「ヤマイヌ」もしくは「オオカミ」と呼ばれ、それぞれ別の生き物とされた。
あるいは当時の人は、野犬も狼もどちらも「ヤマイヌ」と呼んだだろう、とも言われている。

現存している数少ない剥製も、「ニホンオオカミ」なのか、「ヤマイヌ」なのかという疑問の声が以前もあった。

ヤマイヌとはニホンオオカミのことなのか、別種なのか、結論は出ていないが、
現在では、「ヤマイヌ」と「ニホンオオカミ」は同一という説が有力とのことだ。

いつまで生存していたか

最後に生存が確認されたのは、1905年(明治38年)1月、奈良県の東吉野村鷲家口で捕獲された若いオスが最後であり、1910年(明治43年)に福井や群馬で捕獲との資料が残るものの、はっきりと証明されているのは1905年が最後になる。

その後も目撃情報等あるものの、捕獲やはっきりと生存が確認されることはなく、現在に至っている。

環境省では、50年間生存が確認されない場合に絶滅と認定するため、ニホンオオカミは絶滅種とされた。

東京大学所蔵標本
Katuuya [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

絶滅の原因

なぜ絶滅したかについてだが、いくつかの複合的な要因が重なっているようだ。

まず、当然ながら肉食であり、人間が飼育している馬や犬を襲うこともあったようで、害獣として、猟師が多くを駆除したこと。
また、一部で憑き物落としや五穀豊穣の儀式等の道具として、狼の遺骸を必要としたため狩られたこともあるようだ。

さらに狂犬病をはじめ流行病によるところ、人間の生活圏の拡大で獲物や生息域が減少したこと(狼は種にかかわらず広大で自然豊かな生息域を必要とする)等、様々な要因の末に徐々に数を減らしていったと思われる。

生き残っている可能性は無いのか

通常は、その種の数が減り続けるということは、子孫を残していく観点で危機的状況になっていく。子孫を残したくても、相手がいなければ寿命で死んでいくだけだ。

かつて、日本の本州・四国・九州と広範囲に生息していたニホンオオカミがこれだけの長い期間、確定な発見情報がないということになると、、と思いたくもなる。

しかし、そもそも絶滅とされた生き物は、数が減り、人間に見つかっていない期間が50年以上と非常に長いので絶滅と認定されただけであって、100%絶滅したとは誰にもわからないのである。

それに、ニホンオオカミは人間と接するようなエリアに現れることはほとんどなく、山地奥深くで生息し、そのような山奥に入って狩猟や林業をしている人の数自体が少なくなる中、姿が死骸が発見されなくても当たり前ともいえる。

さらに言えば、ニホンオオカミは我々がよく知る狼より小型で、専門家でもない人が犬と見分けがつけられるとは思えない。
例えば山で見かけた犬が、実はニホンオオカミだったにも関わらず、多くの人はニホンオオカミなんて知らないので、野良犬だと思いこみ、気にもならない、なんてことは十分有り得るのではないだろうか。

実際、1996年の秩父山系にてニホンオオカミでは?と言われるイヌ科の生き物が撮影され、九州でも同様の目撃情報があった。
また、ある山間部に住む学生が夕方、家の前でトランペットの練習をしていたところ、遠くの山合いから呼応するような遠吠えが返ってきたというような話も。

とにかく、狼のような遠吠えを聞いた、それらしき姿を目撃した、という話は登山をする方や猟師の方など、意外に多く、野犬・キツネとの見間違いもあるにしても、絶滅したと決めつけたくはない。

国立科学博物館所蔵標本
Momotarou2012 [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

最後に

上記の写真は、国立科学博物館の常設展示でみることができる貴重な剥製の1つだ。

実際みてみると、狼と呼んでいいのかと思うくらい小型だと思うだろう。
個体差や年齢もあるが、日本の自然界に順応して進化したニホンオオカミが、今はもう幻のような存在になってしまったことは残念だ。

だが、先述したように野犬との見間違え等、見たとしてもニホンオオカミだとすぐに判断しづらいことが、発見が難しい1つの要因ではあるのではないか。

また、ニホンオオカミは各地で信仰の対象になっていることもあったり、像が建てられていたり、沢や谷に狼にちなんだ地名がつけられていたり、その昔、日本では身近な生き物であり、神聖な生き物でもあったのだと思わされる。

願わくば、学術的にも明確に生存が確認される日がくることを強く願っている。

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