某ITベンチャーのCS/監視チーム責任者takeoによるブログ。HRtech・クラウドソーシング・CS・EC・音楽・ゲーム・オカルト・子育てあたりを広く浅く愛する

密室妄想クリエイティブ

フリーランス・副業・兼業

【2019年度】新卒でフリーランスは有りか無しか、メリット・デメリットは?

投稿日:

いいね!
読み込み中...
カフェでPCを操作する様子

近年、働き方改革やフリーランス・副業ニーズの拡大によって、新卒で会社に就職せず、いきなりフリーランスになる人もいるという。
仕事柄、フリーランスとも日常的に仕事をする筆者からみて、新卒フリーランスという選択肢は有りか無しか考察してみる。

フリーランスの現状

結論から言ってしまうと、新卒でいきなりフリーランスになるという選択には、現状だけで言えば、あまりお薦めしない。
そう思う理由を以下に述べる。

まず、フリーランスの現状をみてみよう。

クラウドソーシング大手ランサーズの調査によれば、副業・兼業を含んだ日本のフリーランスの推定人数は、約1100万人となっている。

これは、副業している人等も含んでいるので、フリーランス1本で生活している人はもっと少ない。

フリーランスというのはそもそも、会社に属していないわけだから、雇用保険や社会保険といった「もし自分の身に何かあったら」というセーフティネットがまだまだ足りていない。

国も働き方改革と銘打って、フリーランスの処遇改善に乗り出す方針となっているが、今いまで言えば、まったくもって不安定である。

さらに、個人事業主として活動するわけなので、会社でいう総務や法務、経理など、所謂本業でないことも全て自分で処理しなければならない。
当然、確定申告然りである。

エンジニアでもデザイナーでもコンサルタントであろうとも、自分が得意とする本業以外にやらなければならないことが山ほどあるのが現状だ。

それらもこなした上で、本業で成果をだしていかなければならない。

継続的な仕事に有り付ける場合もあるが、基本的にはそのプロジェクトが終わったら、すぐに次々と別の仕事をこなし、その仕事の出来栄えが自らの報酬で返ってくる。
クライアントを満足させられない成果なら、次の仕事は無い。

つまり、クライアント獲得のための営業も自分一人で行うのである。

また病気や事故で、長期間仕事ができないなんてことになったら、即収入に多大な影響を及ぼすことになる。

それでもフリーランスでいる理由

だが、それでもフリーランスは増えている。
もちろんひと昔前より、ネット環境の充実や世間的な理解により、かなりやりやすくなっているのは事実だ。

それでも上記の書いたような厳しい現実を前にしても、フリーランスでいる理由は、家族との時間であったり、何らかの事情で家での仕事を余儀なくされていたり、ポリシーの問題だったり、生き方の問題だったりするわけだが、
やはり、フリーランスでしか味わえない達成感や、時間や場所の自由が効く点だろう。

満員電車に乗って毎日出社しなくて済むだけで最高、といっている方もいる。
子供の世話や、家族の介護をしながら家で仕事できるの最高、という方もいる。
フリーランスで独り立ちしている方々は、多少の不安は感じながらも、総じて満足度は高いのだ。

そしてうまく仕事が回り始めたフリーランスの一部は、元々の本業より遥かに稼げるようになっていくこともある。
フリーランスで稼げる、ということは自分一人の力で勝ち得た評価であるので、これほど誇れるものは無いだろう。

フリーランスと仕事をして感じる凄み

ちゃんと実績があって、経験を積んだフリーランスと実際に仕事をすると感じることがある。
それは、「メールの返信の速さ」「丁寧さ・ちょっとした気遣い」「仕事のクオリティ」である。

まず第一に、彼らはこちらからの連絡に対してレスポンスが速い。
例えばメールしたとしたら、翌日の返信になることは稀で、大体当日中にはレスがある。
そのあたりも競合の多い中で勝ち残ってきた経験から行なっているのだろう。

第二に、やりとりが基本丁寧で心地良い。
コミュニケーションもスムーズで、無駄なやりとりが無い。
それに加えて、納品時や見積もり提出時等、ちょっとした気遣いをしてくれる方が多い。
急いでいた場合には、見積もりと同時に具体的な提案があったり、こちらが要望していなくても、必要と思われるデータを出してくれたり、色々だがコミュニケーションにおける丁寧さと気遣いを感じることが多い。

第三に、やはり経験豊富で確かな実績のあるフリーランスは、仕事のクオリティが高い。そして速い。
また同時に複数案の提出等、確認のさせ方、納品の仕方、出来はもちろん有無を言わさぬ凄みを感じる。

これらが相まって、「プロだな」と思わされるし、次もまた頼みたくなる、これがリピーターのクライアントを増やしていって、収入に反映されるのだろう。

だからこそ新卒フリーランスでない方が良い

まとめになるが、上記で書いてきたことを踏まえ、だからこそ新卒フリーランスにはならない方が良いと思う。
中には、それでも上手くやれる人はいるのかもしれない。だがかなり少数だろう。

なぜかヤメた方がいいかというと、以下、企業や組織の中に入った方が良い理由の存在ゆえだ。

  • 企業に就職することによってプロで求められるレベルが分かる
  • 見積もり、納品、検収、契約書、NDA等々、企業間取引の感覚を掴める
  • 組織としての強みを知れる

企業に就職することによってプロで求められるレベルが分かる

例えば学生時代から、ガツガツ企業や組織の中に入って仕事していて、そこで求められるレベル感を理解しているなら良いのだが、そうでないなら、まずは納品物に対して、どの程度のレベルを求められのかが分からない、というのはかなりクリティカルなのではないか。

もちろん、フリーランスとして活動していく中で徐々に理解できてくるということはあるにせよ、企業に入って第一線の状況を身を以て経験しておくのはかなり有益だと思う。

見積もり、納品、検収、契約書、NDA等々、企業間取引の感覚を掴める

企業が何らかの取引、契約を行う場合、稟議を通し、契約書を取り交わして〜と一連の面倒な手続きが、複数存在する。
これら企業間取引の流れを知っているのと、そうでないのとでは提案時や、案件の進行時のイメージがかなり変わるはずである。

当然、理解できていた方が何かと気遣った対応ができるし、クライアントの評価も上がるだろう。

組織としての強みを知れる

組織(企業)というのは、昨今ではマイナス面ばかり強調されるものの、なんだかんだ強いし、便利なことが多くある。
例えば、裁判沙汰になるようなことがあってもある程度の会社なら、法務部門が対応してくれるし、請求書うんぬんに関しては経理に相談できるだろう。

つまり何かあったときに相談できる相手がたくさんいるのが組織だ。
また、通常は役割分担しているので、営業の人は営業だけに専念していれば良いし、開発部門の人は開発に専念できる。

組織ゆえの弱さやストレスが溜まることもあるのは事実だが、メリットもたくさんあるので、それを踏まえて独立することは、何かと先読みして行動できるだろうし、本業以外の仕事をやってくれる存在がどれほど有難いか分かると思う。

また、企業としてブランドがある場合は、その知名度を活かすこともできるし、多くの仕事仲間や取引先等、コネも作りやすい。
それは、独立後に大いに力になるはず。

-----------------------------------
ということで、絶対ではないし正解でもないが、個人的に薦めるとすれば、
まずは新卒で企業に就職⇒3年程度で転職⇒2、3年で再度転職または、そこで独立、というのはどうだろう。

別に1社に長く勤めて独立でも良いのだが、会社というのは各社で色、やり方、雰囲気で異なるので、複数経験してから独立すると、それらで経験してきた強力なバックボーンを武器に活動を始められて良い、という思いからだ。

いずれにしても、何度も言うが正解などなく、いきなる新卒フリーランスだって絶対ダメというわけもない。
ただできたら失敗はしてほしくない。

だからこういう考え、選択肢もあることを分かってほしい。
陰ながら成功を切に願う。

いいね!
読み込み中...

-フリーランス・副業・兼業
-, ,

Copyright© 密室妄想クリエイティブ , 2020 All Rights Reserved.